炭坑節は、昔、田端義夫が歌っていた「十九の春」の歌詞によく似ている。19歳の娘が18歳になっただけで、ほとんど同じようなことを歌っている。この田端義夫の歌を調べると、ルーツが与論島につながる民謡なのです。 過酷な石炭採掘に駆り出された労働者の序列を見てみると、まず囚人でしょう。次に、日本に併合された琉球沖縄から呼ぶ。で、この人たちが最底辺なんです。だから与論島の人たちのほうが、朝鮮半島・中国から連れてこられた人よりも扱いが悪いのです。
--姜尚中「世界「最終」戦争論」P136