1583年、女真族のヌルハチが、マンジュ国を中国東北地方に建国しました。女真族は、かつて宋を滅ぼした金を作った民族です。ヌルハチの一族はチベット仏教、中でも文殊菩薩を信じていました。それでヌルハチの国は文殊の国と呼ばれました。このモンジュが訛ってマンジュ、そして満州となったのです。
--出口治明「全世界史(下)」P85