マジョリティが危ない方向に向かっているとき、生き延びるためには、みんなは「向こう」に行くけど、自分は「こっち」に行った方がいいような気がするという、おのれの直感に従うしかない。そういう危機に対する「センサー」を皆さんには身につけていただきたいとおもうんです。
--内田樹「街場の文体論」P36
マジョリティが危ない方向に向かっているとき、生き延びるためには、みんなは「向こう」に行くけど、自分は「こっち」に行った方がいいような気がするという、おのれの直感に従うしかない。そういう危機に対する「センサー」を皆さんには身につけていただきたいとおもうんです。
--内田樹「街場の文体論」P36
ストレスは、脳にとって大敵である。ストレスを軽減するには、簡単な人生の「仕分け」をすれば良い。人生を、自分で努力すればなんとかコントロールできることと、コントロールできないことに分ける。前者についてはベストを尽くす。後者についてはあきらめれば良い。
--茂木健一郎 Tweet
そうだと思ったら何でも本当にやってみることである。徹底してやらねばいけない。そこでこそ理想を描くことができるのであって、社会通念に従って生きていこうなどと思っていて理想など描けるものではない。
--岡 潔「春宵十話」P146
学生たちに最初から集団について教え、集団的に行動する習慣をつけさせれば、数人寄ってディスカッションをしないと物を考えられなくなる。しかしそれでは少なくとも深いことは何一つわからないのだ。
--岡 潔「春宵十話」P105
宗教の世界には自他の対立はなく、安息が得られる。しかしまた自他対立のない世界は向上もなく理想もない。人はなぜ向上しなければならないか、と開き直って問われると、いまの私には「いったん向上の道にいそしむ味を覚えれば、それなしには何としても物足りないから」としか答えられないが、向上なく理想もない世界には住めない。だから私は純理性の世界だけでも、また宗教的世界だけでもやっていけず、両方をかね備えた世界で生存し続けるのであろう。
--岡 潔「春宵十話」P60
五寸釘の寅吉や阿部定、そして三億円事件強奪犯人がいかに国民的英雄であっても、決して文化勲章を与えられないように、タテマエとしての社会通念は、犯罪と等しく娯楽を差別するのだ。芸術文化との間に、厳然と一線を画してしまう。川のむこう側にはインテリがいる、そしてこちら側には大衆がいる、アラカンが美空ひばりがいるのである。
竹中労「 鞍馬天狗のおじさんは」より
共同体というのは非対称の関係なんです。
--内田樹「日本の文脈」P277