「日本人はとても好きですが、良くないところが二つあります(中略)物を売買する秤が二つあることと、扶助を大切にしないことです」
--飯嶋和一「星夜航行(下巻)」P374
ゆがめられた名はすべて実のない虚構で固められ、以後正しい対処が行われることはない。そして、手のつけようもない混乱と悲惨とを招くことになる。
正しい名で語らず、正しく理解しないことがいかに罪深く、取り返しのつかない災いを招くか。
--飯嶋和一「星夜航行(下巻)」P232
生徒が疑問を口にすると、先生たちが嬉しそうににっこり笑う。答えをくれる代わりに、その問いを気のすむまで追いかけなさいと応援される。友だち同士の喧嘩やいじめ、恋愛に家族、将来の夢・・・起こることに善悪はない。逃げずに向き合い、深く考え、自分だけの結論を出すプロセスにこそ価値がある。
--堤未果「社会の真実の見つけかた」P225
立派な学者の意見をそのまま信じるより、多様な意見を聞いて自分だけの結論を出す方が自信をもって次に進めるのだ。
--堤未果「社会の真実の見つけかた」P210
戦場で人を殺しても平気でいられるためには、冗談でも言って平静を保つしかない。
だから、帰国して冗談を言いあう相手がいなくなった途端、兵士たちは心が壊れてしまう。それが、“戦争”というものなのです。(『ワイアードニュース』2010年4月20日)
--堤未果「社会の真実の見つけかた」P154
民衆を受け身で従順にしておく賢い方法は、
--ノーム・チョムスキー
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植民地では、子どもたちに読む力、書く力などは要求されません。オーラルだけできればいい。読み書きはいい。文法も要らない。古典を読む必要もない。要するに、植民地宗主国民の命令を聴いて、それを理解できればそれで十分である、と。それ以上の言語運用能力は不要である。理由は簡単です。オーラル・コミュニケーションの場においては、ネイティヴ・スピーカーがつねに圧倒的なアドバンテージを有するからです。100%ネイティヴが勝つ。
--内田樹「外国語学習について」
外国語を学ぶ目的は、われわれとは違うしかたで世界を分節し、
--内田樹 「外国語学習について」
本を読んだら、それについて人に語る、それについて書く、それにインスパイアされたことを実際にやってみる。そこまでしてはじめて本を読んだことになる。出力されない読書は実は読んでいないのと同じです。書いているうちに過去に読んだ本の意味がわかってくる。書きながら読んでいるのです。
--内田樹(2018年11月8日のTweet)