情報技術の発展によって、利潤の源泉が枯渇し(①限界費用ゼロ効果)、仕事と賃金は切り離され(②オートメーション化)、生産物と所有の結びつきも解消されるでしょう(③正のネットワーク効果)。そして、生産過程もより民主的なものになっていきます(④情報の民主化)。
その結果生じるのは人々が強制的・義務的な仕事から解放され、無償の機械を利用して必要なものを生産する社会です。そして、100%再生可能エネルギーと天然資源の高いリサイクル率が実現される「潤沢な社会」となるでしょう。
--ポール・メイソン「未来への大分岐」P255