産業革命によって、グレートブリテンの綿織物工場はフル稼働に入ります。労働者は長時間労働で疲弊して能率が低下します。そこで気付け薬が必要になります。スペインはポトシ銀山で先住民にコカの葉を噛ませて働かせましたが、同じ役割を果たしたのが紅茶でした。紅茶に砂糖をたくさん入れて短い休憩時間に飲ませたのです。
--出口治明「全世界史(下)」P218