人間としての品格は、形而上的な価値観に、自分の命以上のものを感じたときに出てくるのだと思います。観念的なものに価値を認め、それを大事にした武士は、当時の日本人のみならず、西洋の人々から見ても見事に映ったのだと思います。
--甲野善紀 「武」P131