人生、頑張らにゃいかんことは確かです。でもそれ以上に楽しまなきゃいかん。なぜならそれが人生だからです。人生の勝者とはたくさん稼いだ人ではなくたくさん楽しんだ人。たくさんお金があっても楽しくない人生は意味がない。お金がなくても心から楽しいと思える人生は最高。人生は楽しんだもの勝ち。
--安田佳生 Twitter
誰もやらないけれど、誰かがやらなくてはいけない仕事があれば、そのときは「私」がやるほかない。それが「大人の常識」であると私は思っている。
--内田樹「子どもは判ってくれない」P224
「自分にとっては快楽であるが、相手にとっては迷惑なこと」を選択的に相手に向かってするばかりか、その迷惑に相手が耐えることを「愛の証」だと信じている人がいる。それは話が逆である。「愛する」というのは「相手の努力で私が快適になる」ような人間関係ではなく、「私の努力で相手が快適になる」ような人間関係を築くことなのである。それ以外のどのような人間関係も「愛」という言葉には値しない。
--内田樹「子どもは判ってくれない」P145
「どうしたらバカな他人にこき使われずに済むか?」という問いを切実なものとして引き受け、クールでリアルな努力を継続した人間だけが、他人にこき使われずに済む。
--内田樹「子どもは判ってくれない」P107
言葉は似ているけれど、「快楽」は本質的に個人的なものであり、「欲望」は本質的に模倣的なものである。この二つはまったく違う。私たちは他人の欲望を模倣する。私たちが何かを欲しがるとき、ほとんどの場合、その理由は「それを他人が欲しがっているから」である。他人の欲望に私たちの欲望は感染するのである。しかし模倣欲望には終わりがない。
--内田樹「子どもは判ってくれない」P93
ある活動のためにいくら時間を割いて、どれほどエネルギーを注いでも、まったく苦にならないで、それに従事している時間がすみずみまで発見と歓喜に満たされているような活動が自分にとって何であるかを知っていて、ためらわずそれを選びとる人間のことを私たちは「才能のある人間」と呼ぶのである。
四季の移り変わりと同じことで時代も自然に変わります 。生きている役目をはたし終えた人間は自然に去って行くというのが天の摂理です 。
--高木彬光「「横浜」をつくった男~易聖・高島嘉右衛門の生涯~」
「日本人はとても好きですが、良くないところが二つあります(中略)物を売買する秤が二つあることと、扶助を大切にしないことです」
--飯嶋和一「星夜航行(下巻)」P374
ゆがめられた名はすべて実のない虚構で固められ、以後正しい対処が行われることはない。そして、手のつけようもない混乱と悲惨とを招くことになる。
正しい名で語らず、正しく理解しないことがいかに罪深く、取り返しのつかない災いを招くか。
--飯嶋和一「星夜航行(下巻)」P232