物語の中にわざわざ政治家や大金持ちや有名人を登場人物として出してくるのはシステムが順調に機能してるときに偉そうにしてる人間はだいたい非常時には使いものにはならないということを人々に教えるためです。システム内部的な強者は、システムが機能停止したときには何の役にも立たない。むしろ、集団の機能妨害する。パニック「物語」は繰り返しそれを教えています。
--内田樹「街場の戦争論」P270