こちらは門外漢でただの物好きだ、という立場で相手に接することで、いろいろな話を引き出すことだできる。逆に知ったかぶりをしてしまうと、相手は構えてろくに話をしてくれないだろうし、いやな気分になることもある。だが、「わからない、知らない」という構えで向かうと、「教えてあげよう」という相手の気持ちを刺激し、相手の知識や情報がこちらに注がれるのである。
もし、こうした姿勢で勉強に取り組んだら、知識やアイデアの吸収は早くて大きくなるはずだ。なにしろ、水は高きから低きに流れていくのだから!
--「0点主義」荒俣宏 P203