自分がなりたい仕事と、他人から見た向き不向きが違うことはよくあるものです。
そういうときには両方やって、両方の修練をすればいいと僕は思います。一方が陰になれば、もう一方が陽になり、逆に、一方を表にしたら、もう一方は裏にまわすような修練の仕方をすればいいのです。そうすれば、どちらになるにしろ必ず役に立つはずです。
吉本隆明「真贋」