知性というのは「自分の愚かさ」に他人に指摘されるより先に気づく能力のことであって、自分の正しさをいついかなる場合でも言い立てる能力のことではない。
--内田樹「街場の現代思想」P122
小学生から英語を教えるそうですけれど、そのときに「どんな知識でも技能でも、人に抜きんでたものがある人は、それをみんなのために使うんですよ」という ことを教えるところから始めないといけないと僕は思います。他人との差別化や格付けのために何かを教えることは教育ではありません。--内田樹 tweetより
自分の得意な事や苦労して手に入れたものに頼るとどんどん保守的になり世界が小さくなり次第にその環境に飽き自分にも飽きていく。苦手なことや体質に合わないことが自分を拡張してくれるもんです。
--山田うん
基本的に配偶者は「謎の人」だということですよね。お互いに。そして、その謎を解明しようとないこと。
--内田樹「内田さんに聞いてみた「正しいオヤジ」になる方法」P123
自分の身体能力を高めることで受益する人が自分以外にもいると思ったほうが人間の能力は高まる。
--内田樹「内田さんに聞いてみた「正しいオヤジ」になる方法」P78
みずからに義務を果たす高貴さを欠いた人間
--オルテガ(スペイン人の哲学者)
ブレークスルーとは、「君ならできる」という師からの外部評価を「私にはできない」という自己評価より上に置くということです。それが自分自身で設定した限界を取り外すということです。「私の限界」を決めるのは他者であると腹をくくることです。
--内田樹「街場の教育論」P156
知らないことを「知っている」と言って、それ以上の努力を止めたとき、その人の成熟は終わります。
--内田樹「街場の教育論」P135
成熟というのは、「表層的には違うもののように聞こえるメッセージが実は同一であることが検出されるレベルを掘り当てること」、これに尽くされるのです。
--内田樹「街場の教育論」P132
「扉を開く」ために最後にしなければいけないこと。それは「その人を教える気にさせる」こと。これはわりと簡単です。「ていねいに頼む」こと、これに尽くされます。
--内田樹「街場の教育論」P124